フォークリフト免許の学科・実技試験のコツを解説致します。取得の際の様々な疑問にもお答えします。
- フォークリフト試験に落ちないか不安
- どの位の人が落ちるのか
- 学科試験、実技試験の内容はどんなもの?
- フォークリフトに全く乗った事が無くて不安
- 実技試験に受かるコツは?
フォークリフト免許取得の流れ
詳しい内容については別ページで詳細に解説していますが、ここでも簡単におさらいしておきます。
- フォークリフト免許の試験は学科試験と実技試験の2つです。
- 普通自動車免許を持っている場合は4日で取得できます。持っていない場合は5日で取得できます。
- 学科試験は1日目に行われます。(初日に行われます。午前中から午後にかけて講習を受け、夕方に試験を受けるといった流れです。)
- 実技試験は最終日に行われます。
フォークリフト学科試験
どんなテスト?難易度は?学科試験のコツ
試験はマークシート式
学科試験はマークシート式になります。4つの選択肢の中から正しいものをマークします。試験時間は1時間です。
走行装置、荷役装置、力学、法令の4つの科目があり、各科目40パーセント以上、合計60パーセント以上の正答率が必要になります。
詳しい試験内容については別ページで解説していますので参考にしてください。
1日の講習で受けた内容がそのまま出題される
午前中と午後に講習を受け、夕方に学科試験があります。出題される内容は完全に講習で受けた内容の通りです。
難易度は普通自動車免許よりもはるかに簡単
気になる難易度についてですが、午前・午後の講習をしっかりと聞いていれば誰でも受かる内容です。
普通自動車免許などと比べて事前の勉強などは必要ないレベルです。
ただし、居眠りしていたり、聞いていなかった場合は合格の可能性はかなり落ちます。教官の方は講習の時点で【重要なポイント】を解説してくれます。これを絶対に聞き逃さないようにしてください。試験直前に復習できるように重要なポイントを蛍光マーカーでマーキングしてください。
重要なポイント→蛍光マーカーを持参し、重要ポイントをマークする
学科試験に落ちた場合はどうなる?落ちる人はいるの?
教官の方によると、試験の難易度は「稀に落ちる人がいるくらい」です。決して難しい物ではありません。しかし、先ほど述べた通り、居眠りして講習を聞かなかった場合、合格する事は非常に難しいです。「ここが大切」というポイントを聞き逃してしまう為です。
落ちた場合は、当日再試験(教習所によっては有料)か、それでも落ちてしまった場合は後日再試験となります。
繰り返しますが、講習をしっかり聞いていれば決して難しくはありません。教官が言っていた『ポイント』を試験の時思い出すだけだからです。
具体的にどんな問題が出題される?
例:フォークリフトの安全係数の説明で誤ったものは?
1:バックレストの安全係数は2
2:フォークの安全係数は3
3:リフトチェーンの安全係数は5
4:ヘッドガードの安全係数は2
このような問題が出題されます。全く知識が無い状態で試験をしたら分からない問題となっています。しかし、これらも当日覚えるだけで試験は合格できます。
前日に予習などしなくても基本的には大丈夫です。よほど心配ならばメルカリなどで中古のフォークリフト教材を買ってみるのも一つの選択肢ですが、当日しっかりと講習に臨む自信があるのであれば大丈夫です。
計算問題は出ますか?計算が苦手です。
計算問題は出ますが、計算が苦手な人でも合格する事は十分可能です。講習の時に出た答えがそのまま出てくる可能性もあります。
試験時間は?急いで解かなければ合格できない?
試験時間は1時間です。しかし、半分以下の時間で終了して部屋を出ていく人が非常に多いです。時間はほぼ気にしなくて大丈夫と言えます。
学科試験の対策とコツ
学科試験は決して難しくはありませんが、確実に合格する為に以下の3つのポイントを押さえて下さい。
前日は睡眠時間の管理を!
フォークリフト学科試験は普通の状態で講習を聞いていればほぼ全ての人が合格できるレベルのものです。
眠気が起きないように、前日は睡眠時間の管理をしてください。当日は眠気覚まし用のドリンクやコーヒーを持参するのがおすすめです。
蛍光マーカー持参必須 必ず『重要なポイント』をマークする
教官が『ここは大切』というポイントを教えてくれるので必ず蛍光マーカーでマークしてください。これを休憩時間もしくは試験直前に見返すだけで合格の確率はぐんと上がります。
試験内容の優先順位を間違えない
覚える、計算するのが大変な計算問題は優先順位を下げてください。一番最後に問題を解いてください。
この3つのポイントを実践するだけでほぼ間違いなくフォークリフトの学科試験は合格する事ができます。
休憩時間に講習内容を復習する
休憩は昼休憩含めて複数回あります。この時に教材を見返し、マークした所を頭に入れてください。ただマークしたという事実だけではさすがに合格できません。
学科試験合格のための一番重要な事
学科講習は200ページ以上の教本を使って行われますが、教本のすべてを学習するわけではありません。教官は重要なポイントをピックアップして解説してくれます。その際に特にここというポイントを言ってくれるので、必ずマークしてください。
フォークリフト実技試験
講習はどのような形で受けるの?
1チーム複数人(例:5人)に対して一人の教官が付きます。この複数人がそれぞれ10分ほど練習して交代していくといった流れです。他の人が操縦している間は他の人は見ているだけです。ちなみに試験の時は試験官と一人のみになります。
フォークリフト実技試験の内容
実技試験はいくつかのコースがありますが、実技3日目までにはコースの詳細が分かります。実技講習最終日は試験コースを徹底的に反復練習します。
実技試験の流れ
具体的には、
- 所定の位置から前進
- 左折
- 荷物の前で停止
- 荷物を持ち上げる
- 荷物を持ったまま後退
- 後退したまま右折
- 停止、再び前進
- スラローム
- 右折
- 所定の位置で停止、荷物を置く
- 後退、後退したまま右折
- 最初の位置で停止
といったような内容のコースが一例です。
実技試験合格のためのポイント
- 前進、後退
- スラローム
- 荷物を持ち上げる(荷役操作1)
- 荷物を所定の位置に下す(荷役操作2)
- 荷物を持ったままの走行
ポイントはこの5つとなります。試験までのこれらを確実にできるようになっている必要があります。
初心者が戸惑うポイント
最初は誰でも未経験で不安です。初心者が戸惑うであろうポイントは以下です。ここを注意して重点的に練習しましょう。ここは初心者なら誰でも難しいんだと思って最初に挑みましょう。
右左折・スラローム
右左折するときのハンドルの回し方が車の運転と全く違います。初心者は回しすぎて車体が旋回しすぎる事が多々あります。ここの感覚になれましょう。
ツメを挿す感覚
フォークリフトのツメを挿す時の感覚が最初は難しいです。これも慣れるしかありません。
バックの感覚
バックして右左折は逆にハンドルを切ってしまうなど初心者にはありがちです。これも重点的に練習してください。
手順を覚えきれない
乗る前の指差し確認やサイドブレーキを解除するタイミングなど。ついつい覚えきれなくて教官に『忘れてるよ』と言われてしまう事も。これも大切なのは焦らない事です。一つ一つここは大丈夫と頭で繰り返しながら落ち着いて操作してください。
実技試験の難易度は?落ちた場合は?落ちない為には?
実技試験は学科試験よりも落ちる可能性が高いです。落ちた場合は、当日もしくは後日再試験となります。やってはいけない事をしてしまうと1発でアウトとなります。その為、何をしたら絶対に駄目なのかそれを頭に入れておく必要があります。
具体的には、
- 障害物との接触
- コースラインからの大幅な離脱
- 荷物を挙げた状態でのティルト操作(ツメの角度の操作)
などをやってしまうと一度で不合格となってしまいます。これらは実技講習の際に厳しく指導されますので、絶対に注意してださい。
試験は減点方式となっています。細かいミスを連続し続けても不合格になりますので、何が大きく減点されるのかはっきりと頭に入れておいてください。
フォークリフト実技試験の対策とコツ
実技試験に落ちない為の最重要ポイントは、既にご説明したように、1発不合格の行為をしない事です。1発不合格の行為は多くありません。これだけは気を付けると頭に入れておけば大丈夫です。
細かい減点のミスに気を取られて、1発不合格行為をしてしまうなどという事のないようにしてださい。
そういった意味で、実技試験に確実に合格するポイントは100点での合格を目指さない事とも言えます。時間オーバーでも減点となるのですが、これに気を取られ違う箇所で大幅に減点行為をしてしまうのはよくある事です。
講習では自分の苦手ポイントを意識して練習する事をおすすめします。人によって苦手なポイントが違います。荷役操作、後退操作、スラロームなど、自分は何が苦手なのか意識して練習して克服すると安心して試験に臨めます。また、練習時には他の人が待っているからと焦って操作しない事。自分の苦手なポイントがあるのであればあえて間違っても大丈夫くらいの気持ちで練習に臨んでください。チームはみんな仲間なので休憩時間などにアドバイスもお互いにできます。
フォークリフト試験よりも大切な事
講習でも言われますが、大切な事は試験に合格する事ではなく、今後フォークリフトで事故を起こさない事です。試験の為だけの講習と考えずにご自身の安全の為に、より正しい知識を学んでください。