コンテナ荷降ろしアルバイト=デバンニングのアルバイトは、海上コンテナから荷物を降ろすという一見すると単純なものですが、実は多くのコツがあります。
このコツを知っているかいないかで、疲労や作業時間に大きな差がでます。
もし荷降ろし作業未経験なら、ぜひこれらのコツを頭に入れてから現場に向かってください。
経験者の方も意外と意識していない点があるかもしれませんので確認の為にもぜひ一度ご覧ください。
荷降ろしの基本
事前に荷降ろし作業がどういうものか知っておく
まず事前にデバンニングの仕事内容がどういうものなのかについて知っておきましょう。
詳細な流れや、必要な持ち物については別の記事で説明させていただいておりますので、そちらの記事を参考にしてください。
ここでも簡単にご説明させていただきますが、コンテナ荷降ろしとは、海上コンテナから荷物を取り出していく作業の事です。海上コンテナに積まれている荷物をパレットに積んでいくというシンプルな作業内容です。
手袋は必ずラバー軍手を使用
荷降ろしの際は滑り止め軍手ではなく、ラバー軍手を使用してください。
図の左のような滑り止め軍手はグリップも弱く、荷下ろしの際に内側がずれてしまい非常に疲れます。必ず右のラバー軍手を使用してください。
体調を整えるのも仕事の内
デバンニングのアルバイトは完全に肉体労働、体力仕事です。海上コンテナに積載されている荷物をパレットに移し替えるという単純な作業内容ですが、経験者はかなりのスピードでこの作業をします。
なので体調が悪い、寝不足で身体の動きが悪いなどと言う状態では経験者に全くついていけません。その日初めて来たアルバイトの方に対しては多くの場合『初日だから仕方ない』という見方をしてくれますが、それでも体調管理が出来ていないというのは別問題です。
荷降ろしは体力仕事ではありますが、その場で瞬間的に理解しなければならない事も多々あります。
例えば、パレットの積み方。貨物の大きさによって4回し、8回し、12回しなどパレットへの積み方が違います。この積み方を指示されるのですがこれを理解しながら積まなければなりません。アルバイト初日で何度か間違えるのは仕方のない事ですが、それでも余りにもミスが多いようであれば問題視されてしまいます。
肉体労働ですが、体力だけを使う訳ではありません。頭も冴えた状態にして万全にして当日を迎えましょう。
パレットの積み方の基本を事前に覚えておく
荷降ろしのアルバイト初心者が1番戸惑うのはパレットの積み方です。以下の記事を参考にしてください。
初心者の方はかなりの確率で積み方を頻繁に間違えます。
積み方の間違いがあるとそのパレットは積み直しとなります。
1パレット積み終わり、よく見てみたら積み方を間違えていてもう一度そのパレットを積み直し。このパターンが1番時間と労力のロスとなってしまいます。本人も、教えてくれた方にとっても1番避けたい状況です。そうならないように、少しでも積み方が分からないのであれば、その都度聞いてください。
全て覚える必要はありません。いくつかの積み方を知っているだけで全く違います。
荷物を置くときは外側から
これも基本中の基本ですが、パレットの外側から荷物を置いていくようにします。
コンテナから見て遠い位置から荷物を積んで行くのが基本になります。図で言うと、1の点からまず最初に積み、次に2の点に置くといった具合です。
1人が片側の【1,2】の点を積み、もう一人が反対側の【1,2】の点を積むというのが基本的なスタイルとなります。作業人数が3人の場合はその2人の中間にもう一人入り、積んでいきます。
初めてならスピードよりも正確性を
荷降ろしの仕事が初めての方がしがちなのが、スピードを意識しすぎてミスを連発してしまう事です。ミスとは、パレットの積み方の間違い、荷物を破損させる、積みの最低限の綺麗さを守れない…などです。
会社は、初心者の人に対してはスピードよりも正確性を求めています。
遅くてもいいのでパレットの積み方を間違えない、荷物を破損させない事を意識して丁寧に作業を進めましょう。
喉が渇く前に飲む
水分はこまめに摂るようにしてください。喉が渇いてから飲むのではなく、何パレットに1回水分補給というように決めて、定期的に水分補給したほうが身体の疲労を軽減できます。当然ですが、水筒は持参して、近い位置に置いておくようにしましょう。※コンテナ内に水筒を持ち込むのは原則禁止です。
水分ですが、ただの水よりもスポーツドリンクやBCAAなどを含んだドリンクなど良いです。
コストを気にするのであれば、クエン酸の粉末を水に溶かしたドリンクがおすすめです。
パレット設置、清掃は率先してやる
1つのパレットが積み終わったら次のパレットに移るわけですが、この時次のパレットを設置する作業は率先してやりましょう。大丈夫と言われたらやらなくてもいいですが、こういった積極性のある行動も経験者達は見ています。必ず良い印象を与えるのでやってみましょう。コンテナが終わった時の清掃についても同じです。
疑問点や出来ない事があれば発言して聞く
パレットの積み方が分からない、どこのコンテナに入ればいいのか分からない、コンテナが終わった時、手が空いているけど何をやればいいのか分からない。こういう時はただそこに立っているだけではなく、先輩たちに聞いてみましょう。
荷降ろしのコツ
重い荷物を持つ時は体の中心で持つ
まず最初に一番重要なポイントです。荷扱いのコツを知っていなければ、他のどんなコツを知っていても時間と労力が掛かってしまいます。
重い荷物を持つ時、なるべく早く身体の中心に持って行くようにすると疲れません。初めて荷降ろしをする人は体の外側(つまりほぼ腕の力)だけで荷物を持とうとしてしまいます。そうでなく、身体に寄せて預けるようにしながら持つと労力を軽減できるのでぜひ試してみてください。
このコツについては違うページで更に詳細に説明していますので参考にしてください。
パレットは極力体に寄せる
次に基本的な事ですが、パレットを置くときはなるべくコンテナ側に寄せるようにします。
つまり、荷物とパレットの距離を極力短くするという事です。
荷物とパレットの距離が遠いと、これだけで作業終了時間が大幅に伸びてしまいます。
パレットを遠くに配置してしまった事により、例えば1パレットで1分のロスがあったとします。1パレットでは1分かもしれませんが、1コンテナ20パレットあったとしたなら20分の時間のロスとなります。たかが1分と思わず、パレット数分、時間も労力も掛かると常に頭に入れて下さい。
重要ポイント:時間のロスは×パレット数
荷物を手に取り、パレットに積むまでの間に、無駄な歩数が無いか確認してください。
デバンニングに慣れてくれば、無駄な歩数があると非常に違和感を感じるようになります。
自分の役割を確認する
コンテナ荷下ろし作業は1コンテナ2人、もしくは3人で行う事が多いですが、この時それぞれが自分の役割を決めて作業を行った方が荷降ろし効率が良くなります。
役割は1コンテナ終わるまで変えないように固定します。
- パレットを設置する人
- デバンニング中に出たゴミを捨てる人
- コンテナ内のビニールやラップをカッターで切る人
- フォークマンに指示する人
毎回同じチームならば自然と役割が固定されますが、そうでないなら自分の役割を意識するようにしてください。
パレットに積むときは指先の感覚で揃える
パレットに積むときは基本パレットからはみ出すことの無いように積み、なおかつ下の荷物とラインが揃うように積みます。つまり積んだ結果がジグザグにならないように綺麗に積まなければなりません。
この時、慣れていない人は完全に目だけで位置を揃えようとするのですが、そうではなく、指先で下の荷物と同じ位置になっているか把握できるようにしてみてください。最初はかなり難しい事ですが、慣れればできるようになります。
難しいですが、慣れれば毎回目視確認するより時間も労力も短縮できます。
全体の動きを観察して先読みする、フォークマンと連携する
作業に慣れてきたら、ただ荷降ろしするだけではなく、”先読みと全体の把握”をできるようにします。
- パレットの入れ替えの必要がある時は、今のパレットを積み終わってからでなく、事前にフォークマンに声掛け
- 各自の役割に問題が無いかの把握
- コンテナ終了作業予定時間を頭に入れ、現在の進捗で問題無いかを常に考慮
以上のような事まで意識できるようになればデバンニングは一人前と言えます。ここまで出来る人が居れば、そのコンテナの作業は非常に捗るようになります。
荷降ろしバイト-よくある質問
コンテナ荷降ろしアルバイトのよくある質問をまとめました。
荷降ろしバイトの現場って怖い?
完全な肉体労働の現場なので、体育会系な雰囲気の方が多い事は間違いありません。しかし、所謂ヤンキーのような人はあまりいません。ですのでそこまで恐れる必要はありませんが、ミスを連発したり、やる気の無い態度のアルバイトの人には厳しい注意が行くでしょう。
デバンニングは1つのコンテナをチームで終わらせるという連帯意識が強い仕事なので、和を乱すような方は厳しく注意されます。ここだけは心得ましょう。ただ仕事が遅くても、誠実な態度であれば問題ないので心配する事はありません。
初心者ならば初めてである事を伝えて、上記の基本を守れば絶対に大丈夫です。
どのくらいの重さの荷物を扱う?どのくらい持てれば大丈夫?
これに関しては現場によります。扱っている荷物が全て20キロ以上の現場もあったりするので、初心者の場合こういった現場だと厳しいと言わざるを得ません。なので心配であれば扱う重さを事前に確認する事です。電話して聞いてもいいですし、求人情報、倉庫の情報から貨物の重さを予測しても良いです。
- 荷物の重さが5キロ以下→初心者、未経験でも大丈夫
- 荷物の重さが10キロ以下→初心者でも多くの場合大丈夫ですが、後半きつく感じる事も。
- 荷物の重さが20キロ以上→初心者には大変。体力のある人やコツを知っている人など、人を選ぶ。
力、体力に自信がないけど大丈夫?
デバンニングには力と体力の両方が必要になります。すぐ息切れしてしまうような方には向いていません。もっと言ってしまうとデバンニングの現場に肥満体型の人は少ないです。
ただ仕事をしていく内にダイエットが出来た、体力がついたという人はかなりいます。
デバンニングにはお金を貰いながらジムに行ったような効果が得られるというメリットがあります。
まとめ
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