近年オンラインショッピング産業の急速な成長により、物流業界はその需要に対応する為、倉庫を増やしています。
求人サイトなどでもよく見る「倉庫アルバイト」。未経験の方はどんな作業をするのか不安ではないでしょうか?
そこでこの記事では倉庫アルバイトの内容について説明します。
一口に倉庫アルバイトと言っても様々な作業があります。ここでは代表的な作業内容を紹介します。
ピッキング作業
倉庫内でのピッキング作業です。ピッキングとは倉庫にある在庫をリストに照らし合わせて集める作業の事を言います。やり方は倉庫によって様々ですが、近年ではハンディ端末を使用してのピッキングが増えています。ハンディに表示された商品を指定された位置まで取りに行き、手押し台車などに集める作業です。
ピッキング作業はどんな人に向いている?
ピッキングは作業に精密性が要求されます。なのであまりにも大雑把な人には向いていません。間違いの無いように淡々と同じ行動を繰り返すことに抵抗がない人におすすめです。コミュニケーションもある程度は必要があります。慣れるまでに荷物の場所が分からない場合は、周りの人に聞かなければなりません。ハンディ端末の使用方法やその倉庫独自のルールがある場合も聞きながら慣れていく必要があります。一度慣れれば、そこからは自分1人だけで作業するのでコミュニケーションはそこまで要求されません。
ピッキングの仕事の注意点
ピッキング作業で一番注意しなければならないのは誤ピッキングです。間違った商品を集めてしまい、作業完了してしまうと、納品のドライバーや納品先に影響を与えてしまいます。なので集めた際に必ず間違っていないかリストやコードと照らし合わせて確認しなければなりません。基本的に1つでも間違えると注意を受けてしまいます。ハンディ端末を使ってのピッキングなら間違った場合その時点でエラーが表示され、完了とはなりません。
またピッキングはある一定の量に対して、このくらいの時間で終わるという目標が決まっている事が多いです。この時間に対して余りにも逸脱した時間で作業を行っているとこれもまた注意の対象になってしまいます。
更に注意点として、その倉庫で扱っている荷物がどんな物なのかも重要な事です。重い荷物が多いような倉庫だと集める時に体に負担がかかります。事前に問い合わせてみても良いでしょう。空調が効いている所でピッキングするような現場もあるので、そういった現場だと体が非常に楽です。
ピッキングの仕事のメリット
ピッキングの仕事は慣れてしまえば基本的に一人だけで作業します。なので黙々と作業する事が好きな人には、とてもいい環境と言えます。
ピッキング未経験の人へ
どんな荷物をピッキングするのか、どんな倉庫環境なのか、事前に問い合わせてみてもいいかもしれません。時給と照らし合わせてそれでもやってみたいと思えたら挑戦してみましょう!
コンテナからの荷下ろし作業
コンテナからの荷下ろし作業とは、海上コンテナから荷物をパレットに下して積んでいく作業です。複数人でコンテナから荷物をパレットに積んでいきます。
海上コンテナには40FTと20FTという2種類があり、コンテナ何本終了したら仕事終了という現場や、完全に時間まで行い時給を貰うというような現場など倉庫によって様々です。
コンテナ荷下ろしはどんな人に向いてる?
コンテナ荷下ろしもピッキングと同じく淡々と同じ作業を行うのが好きな人には向いています。またスポーツをやっていた人やジョギングやサイクリングが趣味の人など、体力に自信がある人は非常に重宝されます。
コンテナ荷下ろしの注意点
コンテナ荷下ろし作業はとにかく体力を必要とします。特に内容貨物の種類によっては非常にハードな職場です。夏場などは500mlのペットボトルだけでは足りなくなってしまうような過酷な作業内容となります。コミュニケーションは、挨拶や分からない事を聞くなど基本的な事は必要ですが、大きくは要求されません。
また、コンテナ荷下ろしは周りのペースにある程度合わせる事が要求されます。ここはピッキングと大きく違う点です。周りのペースと比べてあまりにも遅く作業をしていると注意を受けてしまう可能性があります。しかし、未経験、初心者の場合は仕方のない事なので、未経験、初めてである事を伝えて作業に臨めば大丈夫です。周りも親切にサポートしてくれます。
コンテナ荷下ろしのメリット
他の倉庫作業に比べて時給がかなり高い場合が多いです。他の作業に比べて時給+200円や+300円、+500円の場合も多いです。
更に、コンテナ荷下ろしの大きなメリットが終わりじまいでコンテナが終わったら帰れる事が多いという事です。
例:3時間の予定時間だったけれど、2時間で終わってしまった場合位→その場で帰宅して給料は3時間分など
このように終わりじまいの現場は非常に多いです。
コンテナ荷下ろし未経験の人へ
ピッキングと同じく、扱っている荷物が非常に重要です。重い物の場合は経験者でも敬遠されます。また、食品系や家具・家電類などを扱っている倉庫の荷下ろしは非常に過酷なケースが多いです。注意してください。事前にどんな荷物を下すのか確認する事をおすすめします。
開梱、検品、梱包作業
倉庫で貨物を開封して、中の荷物を確認・検品し、再び梱包します。『検品・開梱作業』などと求人募集される事が多いです。ピッキング・荷下ろしに比べて体力はそこまで要求されません。
検品作業はどんな人に向いてる?
非常に細かい作業を要求されます。不器用な人にはあまり向いていません。女性が活躍している事が多いこの作業ですが、男性でもたまに重い荷物を持つ事がある場合は重宝されます。同じ事をずっと繰り返すので、ピッキング・荷下ろしと比べた場合、体力は必要ありませんが忍耐力は必要です。
検品作業の注意点
倉庫での検品作業は同じことを長時間する場合が多いので、工場などのライン作業に内容が似ています。ラインなどの経験がある場合、そういった作業に抵抗が無ければ挑戦してみましょう!
検品作業のメリット
体力をそこまで要求されません。体力に自信が無い人にもおすすめできます。ただ忍耐力やコミュニケーションは必要となりますのでその点は注意してください。
検品作業初心者の人へ
倉庫で働いたことが無い!という場合、一番初心者向けなのがこの作業なので一度やってみる事をおすすめします。この作業の場合はその倉庫が扱っている貨物の重量などはそこまで関係ありません。女性にもおすすめできる作業と言えます。
倉庫でアルバイトする時の注意点
以上のように倉庫でのアルバイトと言っても様々です。体力、集中力、忍耐力どれに自信があるかによって適正作業が変わります。自分にどれが向いているのかよく見極めてよい職場を見つけてください。
また近年ではカフェスペースなどがある倉庫も増えています。そういった職場で働くのも楽しいので探してみて下さい。