デバンニングとは?荷下ろしとの違い【バン出しとは?】

デバンニングとは

デバンニング、もしくは海上コンテナからの荷降ろしという言葉を聞いた事はないでしょうか?

今回は、デバンニングについて解説致します。荷下ろしとの違い、バン出し、バンニングとの違いについても解説致します。

 

デバンニングとは?

デバンニングとはコンテナから荷物を取り出す作業のこと

デバンニングとは、海上コンテナに入っている荷物を取り出す作業の事です

現場では「デバン」「バン出し」などの呼び方をする時もあります。

海上コンテナとは

普段あまり意識した事は無いと思いますが、以下のようなものが海上コンテナです。

海上コンテナ

 

海外から輸送されてきた貨物が中に入っています。内容物は様々ですが、商品であったり、製品の原材料であったり、あらゆる国からの輸送物がこの中に入っています。この中に入っている貨物を取り出す作業がデバンニングです。

デバンニング作業

基本的にこのようにパレタイズ(パレットに積みつけ)して取り出していきます。また、すでにパレタイズされている状態でコンテナに入っている事もあります。この場合は多くの場合フォークリフトでそのまま外に出します。

デバンニングと荷降ろし(荷下ろし)の違い

デバンニングと荷降ろし(荷下ろし)はほぼ同一の意味となります。ただし、微妙な使い方の違いがあります。

デバンニング(devanning)はコンテナの内容物を外に出す作業の事です。つまり、トラックなどから荷物を降ろす作業の場合はデバンニングとは言いません。

大きな意味での荷下ろし作業の中にデバンニングというものが含まれる、というイメージです。

荷下ろし作業「コンテナからの荷下ろし(デバンニング)、トラックからの荷下ろし、建設現場の荷下ろし…など」

ちなみに、フォークリフトを使って貨物を取り出す場合も、手作業で貨物を取り出す場合もデバンニングです。しかし、貨物をフォークリフトで外に取り出す場合は荷降ろしとはあまり言わず、デバンニングという言葉を使うケースが多いです。荷降ろし作業と言うケースは手作業の場合がほとんどです。

デバンとは

現場では「デバンニング」という呼び方よりも短く「デバン」と呼ぶことの方が多いです。

現場での一例:

「〇〇さん、8時便のデバンが終わったら検品に入って」

バン出しとは?

デバンニングは現場で「バン出し」と呼ばれる事もあります。これは日本の物流業界での慣用的な表現の一つです。

「バン」という言葉は、日本の物流業界でコンテナのことを指す際に使われる用語で、もともと英語の「van」に由来しています。ただし、英語の「van」とは若干意味が異なります。

1. 英語の「van」

英語で「van」と言うと、一般的には貨物バンや乗用バンと呼ばれる、比較的小型の車両を指します。これは、貨物の輸送や商業用として使われる車両のことです。たとえば、宅配便のトラックやワゴン車などが該当します。

2. 日本の物流業界での「バン」

日本では、貨物コンテナ、特に海上コンテナを指して「バン」と呼ぶことがあります。この用語は、日本の物流業界で特有の使い方と言えます。海上輸送用のコンテナが普及するにつれ、貨物を輸送・保管するための大型容器を指す際に「バン」という言葉が広まったと考えられます。

したがって、英語圏で「コンテナ」の意味で「van」を使うことはありませんが、日本では物流の文脈で「バン」を「コンテナ」の意味で使用することが一般的です。この用語は、日本の物流業界での慣用的な表現の一つとされています。

ただし、近年ではバン出しという言い方よりもデバンという言い方の方が多いです。

バンニングとは

デバンニングとは反対にバンニングというものがあります。これは空のコンテナに貨物を詰めていく作業の事です。上記、デバンニングの場合は「バン出し」という言い方もあると説明しましたが、バンニングの場合は「バン詰め」とも呼びます。

デバンニング=バン出し
バンニング=バン詰め

です。

コンテナの中にはどんな物が入っている?

倉庫によって扱っている商品が違います。よってコンテナの中身も倉庫によって様々です。

一般の店舗で売られている商品であったり、食品の原材料であったり、多種多様の物が入っています。コンテナの中に入っている貨物の例を挙げてみます。

  • 家電製品
  • 食品の商品(パスタなど)
  • マスクなどの雑貨類
  • 食品の原材料(豆類、パウダー系の原材料など)
  • タオル・ブランケットなど

これらは一例ですが、とにかく海外で生産された物がコンテナの中に入っています。

デバンニング(コンテナ荷降ろし)作業の流れ

荷降ろし作業の流れは非常にシンプルです。

  1. まず、倉庫についたコンテナを開封します。(封印がしてあるので、ナンバーが合っているか確認してからカットします)
  2. パレットを準備し、中の内容物をそのパレットに移し替えます。
  3. 1つのパレットが詰み終わったらフォークリフトで移動し、次のパレットに移し替えていきます。
  4. 内容物を全てパレットに移し替えて、コンテナが空になったら最後にコンテナ内を掃除して終了。

1のコンテナの封印カット作業については、多くの場合アルバイトの方はやりません。通常倉庫の社員の方が行います。

送られてきたコンテナのナンバーが予定と違っていたり、封印が既に切られていた場合そのコンテナを倉庫が受ける事はできません。この確認を慎重にしなければならないので多くの場合倉庫の社員の方が開封する場合がほとんどです。その日初めて来たアルバイトの方がこの作業をする事はまずありません。

まとめ

以上、デバンニングについて解説致しました。

他にもデバンニングや倉庫の知識についてまとめてあります。ぜひご参考にしてください。

 

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